《MUMEI》 そして4月。4月。 7日から学校が始まるクロと恭介。 赤城北高校は3日から始まっていた。 (今日から学校って…) 「早すぎる…。」 美山幸弘。 赤高ハンド部キャプテンにしてエース。 高校生の春休みの短さを嘆いていた。 「ユキヒロさん!!」 「お〜、おはよ〜。」 「おはようございます!!」 「今日からお前も先輩だな。」 「まぁまだ1年は部活来ないですけどね。」 「あ〜、そうだっけ?」 「そうすよ。仮入部期間は6日からすよ。」 「俺たちは部活あんのにな。」 「ま、クロさんはまだ学校始まらないみたいだし、いいんじゃないすか?」 「専門学校かぁ〜、休み長くていいな。」 「数日でしょ?あんま変わんないすよ。」 「数日でも、休みは長い方がいいじゃん!!」 「まぁ…、そうすね。羨ましいすね。」 登校中に出くわしたユキヒロと椎名。 今日は学校初日だから授業が終わるのも早い。 練習は午後からすぐ始まる。 クロは、寝ていた。 前へ |次へ |
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