《MUMEI》
普通って?
普通の意味がわからない


性別によって


世代によって


環境によって


…全然違うし


でも、あいつが最期に俺に望んだのは


俺に、普通に生きろって事

叶えてやりたい


あいつは俺の全てだったから


とりあえず、今までの俺は…


かなり、普通じゃない、らしい


だから、普通になろうと


地味で、目立たない


存在になろうと、決めた


でも…


これが結構難しい


いや、俺は、自分で言うのもなんだけど、頑張ってる

悪いのは、環境


更に言えば、人間


あいつらさえ…


あの厄介な一族さえいなかったら


俺だけだったら


俺は、普通に学校生活を送れるんだ


だから、寄るんじゃね〜!

そう叫びたいのに、できない


だって、普通は


嬉しいと思わなくちゃいけない


だから、何気なく距離をとる


普通の僕が貴方達みたいな素敵な方々と一緒にいてはいけません


…みたいな感じに


全く普通ってやつは


面倒で、厄介だ


最期に嫌がらせでもしたかったのか?


もうどこにもいない、あいつに文句を言うのが日課になりつつあった

次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫