《MUMEI》

「来ますかね?」


「…やるだけのことはやっただろ。」


バラバラの場所で勧誘を行ったハンド部。


今日この学校にいた者で、


ハンド部の勧誘を見なかった者はいなかった。


そして放課後…


いつもより少し早めに学校に着いたクロ。


椎名と千秋の2人がクロを迎える。


「今日は体育館使用何時?」


「今日は5時半からす。」


「遅いな…」


「どうします?」


「ん〜…。」


筋トレやランニングもやりたかったが、その前にやりたいこともあった。


携帯を開くクロ。


(あと1時間半あるのか…)


「先生は?」


「職員室じゃないすか?」


「あっそ。じゃあ行こ。」


椎名と千秋、そしてクロの3人が職員室へ。


「あ、マネージャー?」


「はい?」


「皆呼んどいて。」


「わかりました。」


職員室。


(久々だな…)


卒業した学校の職員室というものは入りにくい。


「椎名先入って!!」


「え?いいすけど?」


「失礼しま〜す。」


普通に入る椎名と千秋。


そりゃそうだ。
自分の学校だもん。


「安本先生います?」


「あ、あそこ。」


顔を隠しながら入るクロ。


「黒田!!」


(あちゃ〜…)


「お久しぶりです。」


「お前〜、髪染めて〜!!頑張ってんのか?」


担任だった伊達先生だ。


「はぁ…、そこそこす。」


伊達先生と話を…


というか向こうが一方的に話していただけだが、


その間に安本先生がこっちに来た。


「何か?」


「あ、ども。」


軽く挨拶をしてから言った。


「どっかミーティングできる場所あります?」

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