《MUMEI》 お願いを聞いてもらい、1つ教室を貸してもらった。 「なんすか?」 「これじゃ新入生来れないんじゃないすか?」 「自分たちめっちゃ頑張ったんすよ!?」 集まってきた部員たち。 「まぁ、そう言うなよ。教室の前に張り紙してあるし。」 『ハンド部会議中!!遠慮なく入ってね!!』 明らかに即席で作られたであろう張り紙を、教室前に張っていた。 「よし!!全員いるな。じゃあこれからミーティング始めるから。」 「…は〜い。」 こんな本格的なミーティングは、初めてだったのもあり、部員たちは何をするのか戸惑っていた。 「もうすぐ大会が始まる訳だけど、細かいプレーについて教えられなかったんだよね。」 「はぁ…?」 「んで、今日は春休み中の試合のビデオ見ながらお互いこうしてほしいとか、そういう要望を出しながら話合ってほしいわけ。」 「自分たちで話し合うんすか?」 「そ。時間もったいないから始めるよ?」 「は〜い。」 フォーメーションを教えられなかったクロがとった策は、チーム力の向上。 自分はこうしてほしい。 こう動きたい。 といった考えは、本人たちにしかわからない。 自分たちの試合を見ながら、その意見の交換をやらせた。 前へ |次へ |
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