《MUMEI》

明石珠緒め……!
氷室様の鞄や昼食を足を引っ掛けて転ばせる。

これは、嫌がらせや虐めではない制裁だ。

転んで氷室様の前で大恥かけばいい。



…………が、
コイツ、元から転びやすい……なんでもない廊下や教室で転んでいる。
なんて、間抜けで注意力が散漫なんだ。

そしてミスをしては氷室様の張り手が炸裂……
畜生。
むしろ、羨ましい。

僕だっていたぶられたいじゃないか!

こっそり明石を庇う振りしながら打たれたりした。


あぁん、クセになりそうな快感。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫