《MUMEI》
君と一緒なら
「だって、私の事 嫌いになったでしょう?貧乏神の娘 なんだよ、私は…」


「うん、それで?」
俺は 彼女に 近付く。

「それに、あんな父親いるし…鶴野さん、不幸になっちゃう。」


「そう、それで?」
彼女の 肩を 引寄せる。


「おい、ちょっと…モガッモガッ…」
悲と暗が 貧乏神の口を塞ぐ。


すかさず、二人の女神が クローゼットに 引きずり込む。


二人の女神と悲と暗は俺に手を振り、貧乏神を連れて 消えていった。


「あの…鶴野さん?」

「寿。」


「え?」


「哀、好きだよ。」


「君が 誰の娘だろうが 関係ない。君と一緒なら、貧乏でもいいよ。」


「寿さん」


「さん は 無し。」


「寿!」


俺と 哀は 長い長い キスをした。


甘く長い夜は まだまだ これから…。



…おしまい…

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