《MUMEI》 初めての告白中間テストや期末テストが中学にはある。 テスト前に1日だけ学校が休みになる。 〈テスト前休み〉 その日はきちんと、テスト勉強に励む、と、遊んでしまう、2つの選択肢を、個々に、実施できる、自由日なのだ。だから、案外、その1日を楽しみにしている生徒ばかりだ。 そんな日には、三人で勉強するという、理由で、まれに、集まったりする。 「最近はなかなか、会わないよね、他にも沢山の友達出来たりしてさぁ」 「部活が大変だし、みてよ、真っ黒よ、これ引退するまで消えないよね、靴下焼け。だんだん、気になる年頃だよねー」 「だよねー、ねえ、好きな人とかって、二人ともいるの?私は正直、気になる先輩いるんだよね、同じ吹部にさぁ………」 「えぇ、ほんと!!、告白とか、しないのー?由佳はかわいいから、いいんじゃない?もしかして、鶴田先輩?」 千明がからかう。 「あの人なんか、いいかもね、私はかっこいいとは思わないけどね、いちど、うちのクラスの吹部・山田人志に話したいって、話しかれられたっけ。声変わり中だよね、あの先輩。」 どうも、由佳が気になるのは、鶴田先輩らしい。 二人に言ったが最後、今回のテストが終わったら、告白することに、強引に決定となった。 「私は、気になるって、言ってるだけなのに……」 もう、由佳本人が何を言っても、この二人には通じない。 テストも無事に終わり、さて、告白日がやってきた。夏海は山田に頼んで、鶴田先輩の家の番号を聞き出した。準備万端。 さて、電話ボックスに、行くとしよう!夏海と千明はニタニタと、由佳はしんみり状態だ。 ダイヤル、0××ー00×ー××××……… プルプル プルプル…… つながった 『もしもし……』 前へ |次へ |
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