《MUMEI》

◇◆◇

 神夜が想いを寄せる竹千代は、ひと月程前から行方を眩ましている。

 この頃は、神隠しではないか、などという噂が平安京のみならず祇園の方にまでも流布し始めていた。

 竹千代を見失って以来、神夜は月を見ては涙を零している。

 何処にいるの。

 何をしているの。

 ねぇ、教えて。

 幾ら彼女が問い掛けても、月は答えてはくれない。

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