《MUMEI》

「――…はい……。」


ドラミが小さい声で返事すると、しずかはベンチから立ち上った。



「じゃあ、そろそろ行かなきゃ…。お友達がお腹を空かせて待ってるわ…(笑)」


そう言ってしずかは買い物袋を肩にかけた。



「――…あの……しずかさん…。」



「え?…なぁに…?」



「…………………いぇ…

…何でもないです…。


…今日はありがとうございました…。」



「――…うふ……いいのよ…。

…それより早く元気をだしてね…(笑)」



しずかは手を振ってドラミに背を向けた――…。

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