《MUMEI》

しずかの後ろ姿はドラミの見つめる先で小さくなってゆく――…。



ドラミの中で、しずかに対する疑念と……しずかを信じたい気持ちが葛藤した――…。



「――…ごめんなさい……。

……しずかさん…。」



ドラミは、しずかに聞こえない程度の小さな声で呟く…。


そして四次元ポケットからスパイ衛星を一つ取り出すと――…



…それをしずかの背後に放った――…。



しずかを監視する行為に後ろめたさを感じつつも……スパイ衛星が、ドラミの疑念を払拭してくれることを祈りながら…。



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