《MUMEI》
6月8日 水曜
朝、洗濯物を干してると学校へ出かける角南クンが通った。ぺことお辞儀をしてすぐ目を地面に落とし、背を丸めて歩いて行った。わたいは彼が自ら招いたことながらちょっと可哀相になった。
・・・ところが4時頃帰って来た角南クンの連れを見てぶったまげた!
あ・・・の『赤の君』だっ!なんなの!角南クンの浮気者!・・・しかし一粒で二度おいしい奴じゃ!このカサノバめっ!
りんクンと作り上げた愛の巣に可愛い子を引っ張り込むなんて〜。許せん奴!
わたいは旦那が夜勤で居ないことを幸いに完徹体制に入ったぞ!
ふむふむ・・・どうやら『赤の君』は薫クンと言うらしい。茶碗の音がするとこから薫クンにご飯を作らせているな!角南クンは料理は何も出来ないのをわたいは知っている。メスに働かせて自分はセックスをするだけなんて、ライオンのような奴じゃ!でも楽しそうな笑い声が聞こえる・・・りんクン!今帰っちゃ駄目だよ!
ご飯の後はお風呂に入ったりして本番はまだまだだろう。わたいもカップラーメンでも食べよう・・・
「ひっ!」
何!なにやら可愛い声が!
「あ・・・大介さん!」
もう、食後早速!・・・貴様等わたいを舐めとんのか!
途切れ途切れだが喘ぎ声が続く・・・角南クンが薫クンの身体を舐め回しているようだ!わたいはご飯どころじゃなくなった!
「あ・・・そ・・・そこは駄目・・・汚いです!」
何・・・ど、どこじゃ?
「きれいだよ・・・洗ってきたんだね」
「は・・・はじめてだから・・・優しくして下さい・・・」
こ・・・この男は希代の美少年泣かせか!少なくともこの数ヶ月で初物を二回も!稲垣足穂の再来か!
「はう!」
「痛い?」
「・・・だ、大丈夫です。優しくしてくれるから・・・」
むう〜・・・負けた。角南クン、君は全腐女子の希望のホシだ。
「あ!あん!あん!・・・」
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