《MUMEI》

モニターには、砂嵐の映像が流れているだけだった。


出来杉を監視する衛星からの通信は、何故かプツリと途絶えていたのだ。



「変ね……。」


ドラミは不思議に思いつつも、他の衛星からの映像に切り替える。



「えーっと……それじゃあスネオさんは――…?」


チャンネルを操作すると、モニターに裕福な家庭の子供部屋らしき映像が映し出された。


画面の中心には、携帯電話を握るスネオの後ろ姿があった。



「スネオさん、誰かと電話してる――…。」

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