《MUMEI》

塁羅はその場で崩れ落ち、両手で肩を掴み震えていた。


顔には
恐怖悲しみが出ていて
雨と一緒に大量の涙が
流れていた。


「やめて…―――僕を許して――――そんな目で僕を見ないで…。」


塁羅の頭の中は、同じ光景が繰り返されていた。


「僕は忘れたいんだ…これ以上…僕を…壊さないで!」


その時塁羅ははっとし、顔を上に上げた。


涙はまだ止まらないでいた。

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