《MUMEI》

塁羅を支えていたのは、ラルンだった。


「塁羅――あなたはまだ自分のせいにしているんですね。

あなたが思い出した時、願うのなら私が消してあげましょう。」


ラルンは塁羅に顔にかかっている髪をどけ、よく顔を見た。


まだ幼さが残っている
顔は泣き疲れた顔を
をしていた。


ラルンは軽々塁羅を抱え、歩き出した。


「今は少しだけ…。」


するとラルンの体が一瞬白く輝いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫