《MUMEI》

その時、映像の中のしずかが、インターホンのボタンを押した。


――…ピンポーン…!



「――…ちょっと待って!」


ドラミは、ボタンの隣にある表札を見てハッとなった!



大理石の表札には『骨川』と書かれていた。


「骨川?―――…スネオさんの家だわ…!」



ドラミの中で“何故!?”の嵐が吹き荒れる…!


食い入るように見つめるモニターの中で、しずか は周囲を警戒していた…。



やがて玄関のドアが開き、スネオが現れた。


スネオも辺りを見回して人が居ないことを確認すると、『早く早く』と手招きしている。


しずかは大量の林檎を抱えて、スネオの家に入っていった…。

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