《MUMEI》
13団 勳羅と塁羅
-


塁羅は目を覚ました。


額には冷たいタオルが置かれていた。


「塁羅。」


僕の記憶の始まり


優しく暖かく男らしい
この声の主は勳羅


「塁羅。」


塁羅は声がする方へ、顔を向けた。


そこには何年も、見てきた変わらない顔がそこにあった。

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