《MUMEI》

「勳羅…。」


塁羅はゆっくり体を起こした。


額のタオルが布団の上に落ち、そのタオルを勳羅が取った。


勳羅はタオルを金属色の水が入ったおけに入れた。


それから、塁羅の額に手を当てた。


「まだ熱いな。塁羅まだ寝てて。」


塁羅はこくりと頷き、ゆっくり体を倒した。

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