《MUMEI》

塁羅は重ねていた手を布団の上に移動させた。


勳羅は塁羅からタオルを取り、水の中に漬けた。


「そうか…。」


勳羅は納得したような残念のような曖昧な返事をした。


僕が心から大事に思い
心を開いているのは
勳羅とラルンだけ


でも飛角さんも
蓮邊さんも大事な人…


でもあまり
親しくなっては
いけない…


親しくなっては
取り返しのつかない
不幸が訪れてしまうから

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