《MUMEI》

「ん…はるちゃん……武ぃ〜」

目が覚めて窓の外を見てみると夕方で、夕日に染まった部屋を見わたすと周りには誰見あたらなかった。

「ふぇ〜んι…はるちゃ〜ん」

寂しくなって部屋でひとり泣いていると、それを察知したかのようにはるちゃんが帰ってきた。

「何だよ、お前はいつも…一人で居れないのか!」
「はるちゃぁ〜ん!ドコ行ってたの〜ι」
「トイレだよ…」

一人でなんか無理だよ…誰かが居ないと俺、不安で死んじゃいそうになるんだから…。

「熱、どうだ?」
「ん〜///」

はるちゃんに抱っこしてあやしてもらって、若干楽になってきたような…。

でもやっぱり泣いちゃったからだろうか頭がフワフワして身体がポカポカしていた。


「ほら、熱計るからお尻出せ」
「うん」

はるちゃんに言われた通りパジャマを下ろしてお尻を出すと、ベッドに寝そべって小さい頃からパパにしてもらってたみたいにお尻に体温計を入れてもらう。

「足…ちょっと開けよ」
「うん……んっ///」
「どうした」
「うぅん…何でも///」

武がいつも俺がおかしくなっちゃうまでイジってくるから、何だかそこだけ敏感になってるみたいだ…。

はぁ///…お尻を動かしただけで…ゾクッとしちゃうよぉ…。




「かなた〜ジュースとか買ってきてやったぞ…おぉ///」
「あっ…武///」

武の事を考えてたら、ちょうど武が色々持って帰ってきた。

武は俺のお尻を見てドキッとしたみたいで、さっきからエロい目で俺をじっと見てる。

今日は風邪でお預けだからかな…。


「37.8℃か…熱はまだあるな」
「うん、でももう治るよね」

そうやって聞くとはるちゃんは「油断するなよ」と言って、棚から何かを取り出した。

「なぁに、それ?」
「座薬の熱冷ましだ」

はるちゃんの持ってる銀色の包みを見ると、武は俺の方を見てニンマリと笑い、ベッドに押し倒すと裸の下半身を撫でるように触ってきた。

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