《MUMEI》 なんだと…………! なんだあの喘ぎは! 部屋で氷室様となんかものごっついプレイしているのか?! 中では一体どんな肉欲フェスティバルを繰り広げているのか?! 猟奇か?! 恥辱か?! 緊縛か?! 狡い……! 氷室様、何故あいつばかり構うんですか……?! 僕は氷室様に心から虐げられたいのに! 「……あ、あの渡部、血が出ているぞ……?」 楠先生に注意された。 甘噛みのつもりが手の甲に血が滲んでいたようだ。 「大丈夫です、満たされない痛みは自分で埋めるしかないのですから。」 「……いや、大丈夫か?(頭が)」 楠先生にもう一度聞き直された。 僕としては救急車で運ばれて3日で復帰した彼の回復力の方が大丈夫なのか不思議だ。 「先生、このままでは氷室様が絶頂に達してしまうので早退させて頂きます!」 もう、辛抱敵わんわ! 「渡部……、氷室様の部屋に行くなんて 死ぬ気ゴファーーーーッ」 口から鮮血が溢れ床に血が滴る。 楠先生は止めたいのか、吐血したいのか分からない。 むしろ、この人の方が死にそうだ。 僕を止めようとしがみつく死にかけの楠先生を引きずりながら明石の部屋を訪ねる。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |