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《MUMEI》 初めて知ったこと【七希】A*** 久しぶりに叶依と2人で帰れる日。 俺も叶依も何かと忙しくて連絡すら取ってなかった。 でも、やっと2人に時間ができた。 あのときの疑問を聞いてみるチャンスなのかもしれない。 「叶依。こないだの全校集会のとき焦ってなかった??」 つい、俺は何も知らなかったかのように聞いてしまった。 「あぁ。呼び出し来たんだ。病院から直接イヤホンに。」 「へぇー。で、先生見つけて何で駆け寄って行かずに目だけで分かったの??」 どこまで詳しく聞きたいんだよ… でも、叶依はちゃんと答えてくれた。 「見てたの?? あの時が初めてじゃなかったし、先生も私の様子が変だって事気付いたみたいで。それに駆け寄っていく暇がなかった。連絡ではもう大勢のけが人が運ばれてきてるって言われたから。それで目で合図して行ったの。」 「2人とも凄いんだな…俺には絶対できねぇ。」 俺のこの言葉に叶依はムカついたらしく、 「なってもらわないと困るよ!! いつ呼び出されるか分かんないんだからさ。今呼び出されるかも知れないんだよ。」 この時いつもは怒らない叶依が初めて怒った。 2人はしまった…というような顔をした。 「ごめん。怒るつもりは無かったんだ。つい七希の言葉がムカついて。ゴメンね。」 悪くも無い叶依が謝った。 「俺の方こそゴメン。何も知らずに言ってた。俺も、お前らみたいになるよ。絶対に。」 この事がきっかけで俺はもっと、もっと叶依の事を知りたくなった。 これってある意味ストーカーだよな。 前へ |次へ |
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