《MUMEI》
シード校
「お〜っす。」


「おはようございま〜す。」


翌日。


この日も朝早くから会場に集まっていた。


「中入ろうか。」


「うす。」


二日目からはすぐに試合が始まる。


そしていよいよシード権を勝ち取っていたチームの登場である。


「オフェンス1本!!」


「あ〜、うぜ〜…。」


会場では試合が始まっている。


やけにうるさい応援が耳に入る。


「どうせ秀皇の応援だろ。」


2強。
秀皇大附属高校。


強豪校というのは人数が多い。


ハンドボールではベンチメンバーが足りないチームが少なくない中で、強豪校はベンチに入れず応援に回る選手が多い。


そしてその応援は凄い迫力だ。


「何だこれ…」


クロが驚いたのは応援のことではない。


スコアだ。


前半15分。


スコアは21対2。


「1分に1点以上取ってんのかよ…」


昨日城南を破った平松学園が圧倒的な力の前になす術なくやられていた。


「これが2強か…」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫