《MUMEI》

暫くすると――…



落ち着きを取り戻したスネオは、ゆっくりと顔を上げる――…。



しずかはスネオの後ろ髪を撫でながら、慈愛に満ちた視線を落としていた―――…。



二人は只じっと見つめ合っている…。



*「――…しずかちゃん……。」



*「――…スネオさん……。」



モニターの中で二人の顔が接近し――…


――…唇が触れ合った……。




「え゙ええええええぇ〜ッ!!!!」


ドラミは思わず赤面し、両手で顔を覆った!


だが、見てはいけないものを見てしまったような気まずさを感じつつも、ペタンハンドの隙間からモニターを覗き続けた――…。

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