《MUMEI》
彼との約束
そう言って、千明は、また、語りはじめた。

「嫌いで、別れるんじゃないし、お互い、出会って、よかったよね?」
「あぁ、俺から言って、寂しい思いさせて、ごめんな。でも、俺は、まだ好きかもしれないよ。でも、今、会ってばかりはいられない、わかって、くれるよな」「うん、でね、お願い聞いてくれる?卒業式 終わったら、一緒に帰ってくれる?もし、その時、お互い、別の人が好きだったり、つきあってる人がいても、私たち、一緒に帰るの。私にとって、初めて、好きになった人だから。思い出話しながら帰りたい。」
「わかった。でも、千明は忘れやすいから、絶対わすれんなよ!」

言い切って、涙を浮かべていた。千明が泣いてる。二年も、先のはなし。無理だろうと、思いつつも、夏海と由佳は笑顔で、忘れるなよと、千明に言った。
由佳は自分からいつか、告白したいといい。
涙なんか、みせない、千明が、女としての涙をみせた。
二人とも確実に大人になっていた。
〈私も、前にすすもう〉
今までどーりでいようと、言ったが、だんだん、奴を、好きになっていたのだ。

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