《MUMEI》

「どっちも譲らないな。」


「今は…ね。」


「?」


「点差は変わんないけど、千葉はこっからだからな。」


「…」


聖龍高校、桜井。
才能のある者は評価する。


「ゆっくり確実に1本!!」


「おう!!」


ボールは海南。


「峰田!!1対1注意しろよ!!」


「はい!!」


素早いパス回しから、展開。


センターの合図と供に、ポストが上がる。


「ポスト上がった!!」


「打ってくるぞ!!」


ポストはセンターからパスをもらい、


千葉にパスを回す。


ディフェンスを抑え、千葉がシュートを打ちやすいような状況を作り出す。


ロングシュートを打ちにくる千葉。


そのシュートは、


(はやっ!!)


鋭く速い。


シュートだけがではない。


モーションが速い。


ジャンプをすると同時にモーションに入り、最高点に到達すると同時にシュート。


「ナイッシュー!!」


2対1。


(村木相手にロング決めてくるなんて…


クイックがヤバい…


あれだけならヤマ以上だ。


そして今のコース…


ロングで低めに決めてきやがった…)


「ホラな。


海南の攻撃力の根元になってる千葉が動けば、シュートは入る。


クイックだけなら和也よりも上だし。」


「…まぁこうなるよな。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫