《MUMEI》
公園
引っ越し先到着

私たちは車を降りると、四人そろって、伸びをした。
日曜なのに、とても、静かだと思った。日曜だから、静かなのか?

「ママ、今、この道をあがったんだよね?さっき、公園あったよね?」
「あったっけ?、ゆきは、よく見てるわねー、ママは気付かなかったわよ。」 「パパは、運転手だから、よーく、みてたよ。ママとは、違う!」

たいした、事ではないが、主人は娘の前では、いばってみせる。と、いうか、私に、いばりたいのかもしれない。
「そこ、行ってきていい?探検。まきも、つれてくよ。ゆきは、もう、中学年だし、まきは、しっかりしてるから、いいでしょ?」
「ママ、あのこ達なら大丈夫だろ、いいか、その公園はこの道の下だ。腕時計をみて、五時には戻りなさいね」
娘達は、初めて来た土地なのに、探検をすぐさまはじめたが、私は、とても、心配だった。
私は来たばかりで探検なんて、そんな勇気はもてない。子供は、すごいタフだなぁ、怖いものしらずだなぁ、と、我が子ながら感心した。
パパの許可を得て、ゆきと、まきは、手をつなぎ、未知の公園へ、行った。  「さあ、ママ、荷物の指揮官、働きましょ」
首にタオルをまいた主人が、目に入った。

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