《MUMEI》 里帰り俺は今年で40才を迎える。 気持ちだけは30才位で止まったままだ。 バイクが好きで、年甲斐もなくZXR400で峠を走り回っている。 地元を離れ12年、里帰りを兼ね、昔バイクでよく走った峠に向かった。 約2時間ほどで懐かしい風景が広がった。 峠を登って行くと、数台のバイクとすれ違う。 (相変わらずバイクは多いな…) 俺はワクワクしながらも、コースを思い出しながら、ゆっくりと上って行った。 上の展望台でUターンして下って行くと、さっきのバイク達とすれ違う。 (なかなか速そうだな…) ゆっくりと下っていると、ミラーにバイクが映り込んだ。 少しペースを上げて下って行き、下の退避所てUターンする。 俺の後ろには3台のバイクが並んだ。 コースに入り、ミラーを覗くとピッタリと着いて来る。 やや、本気でコーナーを攻め続けると、じわじわと離れていく。 (フンッ…まだまだだな…) 展望台でUターンして3台を待つ。 すると、後ろの並びが変わり、RVF400が後ろに付いた。 次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |