《MUMEI》

綺嘉は両手を上げ、後ろを恐る恐る振り返った。


「本当に撃たないよね?」


『どうだかな。』


紫吾はニヤリと笑ってから、銃を消した。


綺嘉はふぅーと安堵の息を漏らした。


『それより大丈夫か、勳羅さんまだ塁羅の熱はあるんですか?』


「ずいぶんと熱は下がったよ。」


「飛角さん、蓮邊さん、すみません僕がこの部屋を占領してしまい。」

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