《MUMEI》

すると塁羅は手前にあった、プリンをツンツンと人差し指でつつき始めた。


「ラルン、塁羅は何が好きなのか分からないのか?」


壁に寄りかかっているラルンに勳羅は聞いてみた。


「分からない。言っただろこの子に記憶はない。」


「分かってる、でも何か食べて貰わないと。」


勳羅は塁羅を見てみた。塁羅は何かをじーっと見つめていた。


勳羅は塁羅が見つめているものを、追って見てみた。

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