《MUMEI》

「塁羅、可愛い。」


勳羅は両手を塁羅の頬から放した。


「じゃあ俺ちょっと、研究してくるから。」


「勳羅、看病ありがと。」


「塁羅のためだもん。」


勳羅は塁羅の頭に、手をポンと置いてから歩き出した。


「じゃあ私も片付けに行ってきます。塁羅、ゆっくりお休みなさい。」


「うん。」


勳羅とラルンは塁羅たちの部屋から出て行った。

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