《MUMEI》
“G”の懇願
「まさか――…スパイ衛星を送りこんでいた事をキラに気付かれたのかしら…?」


ドラミは、砂嵐が吹き荒れるモニターを眺めながら思案を巡らせていた。



―――…すると、その時…



…ジャリッ…ジャリッ…



空き地でモニターを見ているドラミの背後から、何者かが忍び寄ってくる足音が聞こえた――…!



「誰…!?」


ドラミはギクリとして、後ろを振り返った!



すると、逆光の夕陽を浴びて黒いシルエットとなった、ずんぐりとした巨体が目に止まった。



「あ…あなたは……!?」



――…其所に立っていたのは…。

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