《MUMEI》
決戦の日
「なにぃ!?全員集合だと!?」

俺は智嬉のマンションの電話を通じて、話している。
「あぁ…いますぐ来てくれるように連絡網を…」
「分かったよ」

仕事用に、もしくはプライベート用のために一応電話番号を教えてあるのだ。

(よし…今の実力では敵うかどうか分からないが、やるしかないよな)

「今日は雨か…不吉だ」

気づけば夜になってるのに、さっぱり集まらない。電話したのは昼頃だ。

インターホンが鳴った。
「滝…緊急時だからという事で来たぞ」
「おう。入れ」

ガチャッ

「なんだよ、用は」
純は仕事着のままだ。普段着にしろというべきだったか…! 失敗した…
「ゴホン!実は、今日最後の決戦の日なんだよ」

「瞳ちゃんはまだ力不足なのよ!滝がいくら大丈夫でも、純や智嬉さんは…」
みづきは思いっきり反論する。

「みづきが言うのも分かる…だからといって、俺達には時間がないのも事実」
「行くしかないだろう」
純は賛同してくれた。
「みづきさん、こいつはひとつの行動が命取りになると言いたいんだよ。おそらく…」

智嬉が呆れ半分に言う。

「滝…仕方ないわね、私も戦いに行くわ!世界が破滅する前に」

瞳もみづきも俺に協力してくれた!

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