《MUMEI》
14団 血に飢える鬼
ゆっくり休養した塁羅が目を覚ました。


シャワーを浴び、髪を乾かしいつものように、首下に束ねた。


コンコンと扉を叩く音がし、ラルンが入ってきた。


「おはようラルン。」


「おはようございます、塁羅宛てに手紙ですよ。」


「えっ?僕に?」


ラルンは塁羅に、A4のちょっと集めの茶封筒を渡した。


「誰から?」


「それが分からないんです。」

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