《MUMEI》 藤田君に一言「ふじたくん、ちょっと……」 片付け途中に呼び出す。 怖い先輩みたいだ。 確かに、藤田の鞄は七生の形は似ていた……。 「はい。夜のことですよね?」 平然と言われた。 「しーっ、大きな声で言わないで……」 「大丈夫ですよ。勘違いしちゃったんですよね? 彼女と別れた後だったんでしょう、しょうがないですよ。」 「うん…………そう。」 あれ、コソコソしていた俺の方がおかしいのか? 「事故ですから、気にしてません。」 藤田は欲求不満の病人の幻覚と受け取ったみたいだ。 良かった。 前へ |次へ |
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