《MUMEI》
カイト発見
「失礼します、ゲルド長官。先日より 捜しておりました、五年前に拾われた少年を 見付けました。」


ノラの自白から、二週間後の事である。


「やっと 分かったか。それで?」


「はい、町外れのパン屋に拾われて、カイトと名乗っているようです。」


…見付けたぞ!周り道をしたが、ついに…


…ノラのクローンを造って置いて 正解だな。彼のクローンが 言う事を聞かない時に 人質にして 言う事を聞かせようと思っていたのだが。


まさか 能力を封印していたとは…。あの女、何処までも邪魔しおって…。


「クローン・ノラを カイトと接触させろ。力の暴走に気をつけろ!」


ラビの悪い予感は、皮肉にも当たってしまうのである。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫