《MUMEI》
渡部 志雄の宣戦布告
『ひ、氷室様どうしましょう……』

盗聴器により、そっちの会話は筒抜けなんだよ!

『黙ってろ』



氷室様が対応してくれた。

「要件を言え。」

嗚呼、その見下す視線が堪りません。

「明石君はいますか?」

「アレなら俺が伝えておく」

「直接、言いたいんです。靴もあるし、中に居るんでしょう?」




『ひ、氷室様ぁぁ……』

盗聴器には明石の小さい悲鳴が聞こえる。

悲鳴をあげるほど見せれないような恰好をさせられるだなんて………………

妬ましい!



『生えちゃう…………っ』


――――――?!

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