《MUMEI》

(何だよこれ…


こんな攻め方聞いてないぞ…


俺の仕事は飛ぶことだろ?


こんな攻め方じゃ飛ぶことなんて出来ないじゃね〜かよ!!)


必死でディフェンスを交わそうとするも、


赤高最速である関谷は交わせない。


未來は3日間スカイの練習をひたすらやり続けていた。


セットプレーからの展開でしか通用しないスカイでは、オールコートマンツーを付かれた場合できることなどない。


(仮に、パスを貰えたとして俺に何ができる?


千葉のシュートを止めたキーパーが相手だぞ?


正面から挑んで入るのか?


いや、それ以前にこのディフェンスを交わしてシュートまでいけるだろうか?)


迷いが、


未來の動きから積極性を奪う。


「はは!!」


(何だ?)


関谷が未來へ話しかける。


「何でかな?


さっきまでお前のことすげ〜奴だと思ってたのに…」


(今はただの素人にしか見えね〜な。)


「未來!!」


「は!?」


未來へのボールを、


カットする関谷。


そしてそのまま独走。


「ナイッシュー!!」


6対5。


ここで、


一ノ瀬未來。


ベンチへ。

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