《MUMEI》 ミスター川中島カキーーーン!! 「わ〜っ!ヒットヒット〜走れいっくん!!(私の愛称) 私は、サードベースに派手に、ベッドスライディングを決めた。 「やった、やった。」泥だらけの服をはたきながら、満足げに呟いた。 その時、仲間の一人が〜 「お〜い、こいつらが試合やんないかってサ〜!」 「わ〜やろ〜やろ〜。6対6の外野、一人じゃ俺疲れちゃった。」 「でも〜あんた、補欠になるよ。」 「あ…。」 その子は、そっかと笑った。 試合の相手は、団地のモヤシチーム(笑)ハッキリ言って 強くない。 私は、団地チームの中に、見覚えのある顔を見つけた。 …あれ?同じクラスの川中島(かわなかじま)くんだ。ここの団地に住んでたのか? へぇ、いつも大人しい、クラス委員長がピッチャー!? 「ありゃ、いいフォームしてんじゃん。」 私は、ちょっと驚いた。 「ああ、川中島?あいつリトルリーグのピッチャーで、グアム遠征したんだぜ。」 「でも、バックが足引っ張る…可哀想だね。」 …へ〜、凄いじゃん、ミスター川中島! 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |