《MUMEI》
(BL度高し)
あいつは特急列車の中でのことを何も知ら無い様子だ。鼻歌を歌いながら俺の下宿まで付いてきて、また貴婦人のように待って、俺にドアを開けさせた。
この頃、あいつがちょくちょく来るので俺の部屋はきれいに片づいている。昨夜、掃除機を掛けて居間用の香水をまいといた。
あいつは部屋に入るとシャツを脱ぎだした。現れた、男のものとは思えない柔らかそうな肉が付いた撫肩から、女ものの様な絹の黒いタンクトップが見える。後ろ手にシャツを落としてゆく。左胸が少し回って後ろから見えた。タンクトップの下で乳首が立っているのが分かる。シャツが下に落ちた。
あいつはくるりと俺の方を向くといきなり俺に抱きついた。口を合わせてきた。俺は荒々しくあいつを抱きしめあいつの唇を貪った。
髭が生えない質(たち)だと言っていた。少年のような瓜実顔と可愛い口元。美しい目蓋が半分閉じて潤んだ瞳が俺を見る。
お互いに舌を縺れさせる。
サッカーの練習の後、部室でシャワーを浴びていないのだろう、あいつの汗とサッカーボールのゴムの匂い。野風の様な髪の匂い。俺はあいつの股間に腿を入れ、あいつのジーパンのぱんぱんに張った尻から手を入れてさらに俺の腰に密着させる。そして会陰の下まで指を差し込んだ。
あいつの息が激しくなってくる。残った手であいつの乳首を絹の上からまさぐる。摘んでみる。あいつの乳首は俺に嬲られるほどにどんどん大きく勃起するようになったようだ。あいつが仰け反る。そして俺にまた抱きつき、腰を少し下げたと思うと、俺の胸に口を押しつけ叫んだ。俺はあいつの体を支えた。
「あ、あ〜!」
あいつの両股が俺の右股を締める。サッカー選手だけある、もの凄い力だ。そして股間を俺の腰に激しく擦りつけて痙攣した。あいつのジーパンに締め付けられたものから、どくっどくっとほとばしり出るものの感触が俺の腰に伝わる。
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