《MUMEI》

「どうしたの???」

隣に座っているかなたは俺の恐怖と緊張を察したのか、俺の方の顔を覗き込みながら心配そうにこっちを見つめてくる。

(俺じゃなくて、お兄さんの方を見ろよ…)

かなたは首を傾げながら、いつものように俺の腕をギュッと抱いてきた。

「あぁっ…ι」

その瞬間、お兄さんの光るメガネの奥にある眉に力が入ったように見えた。

「き…昨日は…」
「昨日は?」

お兄さんはまるで大理石の彫刻のような整った顔を崩さず、端正に刻まれたような鋭い眼で俺をジーッと見つめてきていた。

「かなた…さんと…仲良くさせて…頂きました…」
「ん?おいしく頂きましたァ?」
「いッ!!ぁ///仲良く、遊んで…ι」
「あのね兄ちゃ♪武の部屋でね〜///」
「うゎっ///」
「Wiiとか…やったよね…」
「ぁ……」

そう、昨日は…。

かなたが来てすぐそこのドアの前で半裸にひん剥いてエッチして、キスしながらお菓子食べて、シャワー浴びながら後ろから抱きしめてエッチして、昼までずっと何回出来るか競うようにエッチして、お腹減ったからかなたに裸エプロンして作ってもらって食べて、それに興奮してエッチして、それからWiiして、勝敗にかこつけてかなたにイタズラしながらエッチして、深夜番組見たらエロいシーンがあったので勢いでまたエッチして、いつの間にか寝てて……。

今日に至る。

「そうだな!Wiiやってたな!」
「ウィー?何の事だ?…プロレスの真似か?」

往年のハルク・ホーガンの事ではなく、ゲームの話だという事を皆で説明していると、いつの間にか電車が目的地に到着していた。


「えっ、俺もッスか!」

単なる荷物持ちとして連れて来られたと思っていたのだけど、いつの間にか俺も双子と一緒にホテルに泊まる事になってしまっていた。

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