《MUMEI》
同居か同棲か
私は、里奈。学校での成績は中の上で学生時代は過ごしてきた。特に英語は得意。出身地は京都。私立短大の美術コース卒。短大出てから、アメリカのボストンに留学した。私立短大の美術コース卒では思う就職先が見つからず、妥協もできなかった。両親に頼み込んでようやく留学した。勉強は半端ではなかった。当たり前だが全て英語で授業。英語で宿題が毎日山のように出た。日本が恋しく甘く見えた。一年間の留学後、東京の外資系の商社に就職した。夢にまで見た東京での一人暮らし。 私は英語について英検はもちろん何の資格も持っていない。ただ英語は得意。
二年後、アメリカへ転勤となり私は女一人、アメリカに飛んだ。
よく子供と間違えられた。身長155センチしかない私。
せめてメイクだけでも大人に!と、この時期かなりメイク本を購入し勉強した。半年後、サトルと出会い、私の一目惚れ…。
サトルは他国を見てみたい程度と言うと怒るだろうがアメリカンドリームを掲げるわけでもなくアルバイトで生計を立てていた。
私のアパートにいつの間にか同居していた。一目惚れの弱みか、家賃も払わない彼に手作りの食事付きで付き合っていた。
仕事でクタクタになり帰りサトルの世話をする毎日。私、馬鹿かな?
私、本当に愛されてる?
私、、、
オレンジの果汁が飛び散り目に入ったが、酸味が弱くどうにもぼやけた感触だった。

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