《MUMEI》
(BL度高し)
ぐったりしたあいつを抱えてベッドに寝かす。ジーパンのファスナーを開けると、やはり黒い光沢のある生地のビキニパンツをはいていた。
まだ大きさを保っている茎の形の上から大量の精液が浸みだし汚れている。
俺はジーパンを脱がすと下着の上からそれを舐めていく。ビキニの裏を返して舐める。汗と尿の塩辛い味とあいつの苦い精液の味を俺は覚えた。あいつの茎に舌を当てるとあいつの女のようなふくよかな下腹が大きく波打つ。俺はあいつの全てをきれいにしてやった。
あいつは俺が、あいつの激しく運動したあとの汗をかいたままを抱くのが好きなことを知っている。最初、嫌がったが、俺はあいつにシャワーを使わせなかった。
あいつは軽蔑したような顔をして、
「じゃ、汚い俺の体を舐め回させてやるよ。お前は僕の奴隷(ヤプー)だな」
あの時の高慢そうな顔はここにはない。
黒いタンクトップをたくし上げて乳首を晒し、ビキニパンツを尻を出すまで下げて横を向かせた。あいつの濡れた茎はビキニパンツにくるまっている。これから始まる長時間の交合の間に、あいつが放つ精液をそれが受け止めてくれる。
後ろからの行為ではあいつが勃起することは少ない。前立腺への刺激と快楽は、あいつを男として立たせることなく絶頂を何度も迎えさせ、精液を放出させるのだ。
あいつは俺とのセックスでは『おんな』になるという徹底した屈辱感を受けるはずだ。はじめてあいつと交合したときあいつは俺を憎しみの目で見た。だが、今は俺を受け入れ、マゾヒスティックな快感を呼ぶのだろうか?
俺はベッドの横にあるオイルを取って、俺のものに塗った。あいつは目を虚ろにして息を突きながら待っている。
あいつを腹這いにして膝を立たせ、ゆっくりとあいつの中に差し込んでいく。あいつが喘ぐ。以前のような抵抗感はもうない。あいつは力を抜いて俺を一息ごとに受け入れていく。
嗚呼、なんという感覚。
恋焦がれた者を征服して行くというオスの性を持つ者の至福か。
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