《MUMEI》
いっくんの片思い
6月ともなれば、中学校生活も慣れちゃった。


変化のない生活なんてつまらない。家と学校の往復なんて、もう飽きちゃった。
…はずなんだけど〜


…あ…川中島くん!!
廊下の前方から、やって来る。


…そ…そうだった。この前 三振させられて、ふてくされたこともあやまらなくちゃ…


彼は 一瞬 目があったが〜何も言わずに 私の横を 通り過ぎた。


あ…もしかして
…怒ってる?…


教室の中で、真夜ちゃんと話してる、川中島くん。
心の中がモヤモヤしてる。


…な…なに話してるの?真夜ちゃん、川中島くんと…あ…あ…。


「は?!」
私は気付いてしまった。

…あえ〜い、そうだったの!?あ〜そ〜ゆ〜訳だったの!?


この前の、あのいやったらしい態度は…


いや、もっと前から気になってた。学校へ来るのが、そうイヤでも無くなった原因が…彼であった事を…

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