《MUMEI》
一ヶ月分
「次は?どうして欲しい?」

「も、もう終わりじゃないのか!?」

「なんで俊だけ一ヶ月分出して、オレには出させないんだよ」

「あ……そっか。――じゃないだろ!!もういいよっ!オレはもう限界だ」

「嘘つくなよ。何のためにバスケで10年間も鍛えたと思ってんだ?」

「このためにバスケしてた訳じゃねぇよ!大体オレにとってバスケの体力とえっちの体力は違……」

――…って何言ってんだ、オレ!

由自は妖しくにこっと笑った。

「……じゃあこれから10年かけて鍛えていこうか」




背筋が凍る思いを初めてした気がする。








「ハイ、入りやすくするから脚開こうね〜?」

「わーだからやめろ……って」

「やめろって言われてもやめられる訳ないだろ?」

「やればできるよ!」

「……それ、こういうことしてる時にかける言葉じゃないと思うけど」

「お前が言うな!!」

由自がより一層強い力でオレの脚を腿が胸につくくらい折り曲げた。

そして顔を脚の間に埋めた。




さっき自分で出した液と由自の唾で自分の秘部が濡れていくのを感じる。

熱い由自の舌がそこに触れる度、女のような声が自分から出ることに羞恥心が撫でられた。

「は…あっ……ん…んん…っ」

本当にこういうことの体力がないのか、もうすでにオレは抵抗し、由自に文句を言う気力さえ残っていなかった。

「そろそろ…かな」

由自の舌より熱いものがオレの入り口にあてられる。

「ひ……ぃあッ!やめ…やめろ!」





――ズッ





由自が濡らしておいてくれたおかげか、前よりすんなり入っていった。

――それでもまだ痛いけど。


「動くよ」

下肢のぶつかり合う音。
激しくも快感に近い痛み。
もう無理だと思っていたけど、オレの自身は再び熱を持って勃ち上がってきた。

「あ……っ…」

「もう……オレも我慢できないんだけど」

「は…早くっ!早く……出して……」

「いいよ。甘える俊も好きだよ」





――結局、オレは気を失い、最後の方に身体の中に熱いものが放たれたのをなんとなく覚えているだけ。

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