《MUMEI》

「乳首」
「乳首?は?」
「晒して大丈夫か?」
「―――は?なん?大丈夫に決まってんじゃん、日高意味分かんねーし」
つか俺は男だぞ?
例え長沢に抱かれてたって躰は男のまんま。間違ったって豊胸手術なんかしちゃいない。
すると長沢は、よしと言いながら立ち上がった。
「しゃーない、具体的に教えてやる、着いて来な」


とりあえず着いて行った先はトイレの個室。中入れって言われて中に入ると日高も入って来た。
―ガシャ
「ナニ鍵しめてんだよ」
「一応ね、佐伯がやばいかもだから」
「は〜、ナニ言ってんだ?つかもうすぐ授業始まるぜ?何か分かんねーけど早くしろよ」
「もーセッカチさんなんだから!そんなに焦んなくてもハルカはア、ナ、タ、の、モ、ノ!」
「――――アホ」
日高にブリブリされたってキショイだけ。
日高も外したのを察したのか苦笑いしながら頭をかいて…
「ま、見てな」
日高はネクタイ緩めてYシャツのボタンをいきなり外しだした。
そして全部外しばっとYシャツを脱いだ。
「見ろ、俺の乳首」
「――――」

何のへんてつも無い茶色い乳首。

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