《MUMEI》
ソノ後
校長先生と一緒に会議室を出た。

「ちょっとケンカ売っちゃいましたね。でもあの増添って人の態度は本当にムカつきました」

「あの方はそういう所があるんだよ。根性がひねくれているんだ」

「結局、校長先生に助けてもらってしまいました……。ありがとうございました」

「君もよく頑張っていた。あんな大勢の大人達の前で実に堂々としていた」

「やっぱりいつも数百万人という人を相手にしているからですよ」

「そうだな」

「なんだかすっきりしました!」

「谷口くん、頑張ってな」

「ハイ!!」

この先認めてもらえてもらえなくても、オレは続けてみせる。

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