《MUMEI》

「だからなに」
「だから、これは遊んでない乳首」
「………、退け、授業始まる」
全くバカか、俺は鍵を開けようと手を伸ばす。
「佐伯、乳首発達しちゃってね?」
「――――は?」
「それともまだ俺みたいに平らになってる?」
「……ナニそれ…」
ちょっと…まさか…
まさか…まさか…

「乳首吸われてると段々吸いやすく飛び出すっつーじゃん、遊んでる女は乳首で分かるっつーの?だ〜か〜ら〜、毎日新婚さんの佐伯の乳首はどうなんかな〜って心配したの!」
「………そんなぁ」
そんな事みじんも気にした事なかった。吸われるとそっからツーンときて切なくなって、頭ギュッと抱えるのが幸せで…。

「雑誌なんか見るとさ、やたら出てんのとかいるべ?」
「――――」
「実はさ俺、夏休み中家族で温泉行ってさ、そん時に母ちゃんが美奈(妹)の乳首見て発達してる、いつの間に男覚えたって大騒ぎになってさ」
「――――」
――もう死にそう。
もう…もう…
俺は恐る恐る日高の乳首を見る…。

そんで……
俺は日高に背を向けボタンを外しだす。
ドキドキしすぎて呼吸苦しい。改めて見たことなかったからもう、祈る様な心境。
エッチする様になって早二ヶ月。――まだ二ヶ月。それともされど二ヶ月?
―――……
恐る恐る自分の躰を見る……
見る

見る

見る……

「……日高」
「どうだった?」
男はシャツを両手ではだけながら勢い良く振り返り
「俺日高と一緒だ!
あ〜もうびびらすなよ〜、めっちゃビクビクした〜!」
全然なんともない!
日高と全く同じ感じ!俺は嬉しくて見ろとばかりに日高に詰め寄る。
「…ゴクリ」
「は?ゴクリ?」
さっきまで冷やかし半分だった様が一変、
怖い位真剣な眼差しで俺の胸元を見ている。
「日高?」
なんかイヤな予感してシャツを閉じようとした瞬間

「ちぅうう!!」
「あぁ〜ん!」
いきなり乳首に吸いつかれた!いきなりだったからヘンな声も出た。
「俺と全然違う!薄いちっちゃな可愛いおっぱい、――ちゅうぅう」
「アホぉ!ヤッ!止め……」
授業始まるチャイムが鳴りだした。助け呼ぶにも皆教室の中だ。
いや、恥ずかしくて助けなんか呼べない。
日高のバカ力で…いや、乳首吸われて力抜けた。
俺ってばまたレイプされんの?
――そんなあ〜!

「みつぐ〜!助けてよぉ〜!」

授業始まる前には必ず席に着く学級委員長に俺は無駄に助けを仰いだ。

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