《MUMEI》
駿 少年。
私は帰宅した、二人に聞くつもりが、娘達から、はなしはじめた。
「ママ、公園で、お兄ちゃん達が、かくれんぼ、してたの。みてたら、仲間にいれてくれたから、皆で、楽しかったよ。」

「お兄ちゃん達と、遊んだの、よかったね。 どんな、お兄ちゃん達なの?」
「中学生って、言ってた。名前は、たくさん、いたから、忘れた。近くに住んでるよ。すごい近く!」
「あら、そう、良かったね。さぁ、部屋みてきて。二人とも自分のは、片付けてね」

やはり、中学生だったのだ。家と公園の、間に住んでる、少年が一人居て、その子のところに、集まり遊んでいたようだ。
夕食の時も、二人は、思い出したように、話してくれた。
その少年の名前は駿(しゅん)。

それが、私が初めて耳にした、少年の名前。
駿。

この出会いが、ずっとは、続かない。
そんなことは、考えもしなかった。
微塵も思わなかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫