《MUMEI》
フェアープレイで
「だからね、要するに、野球の試合があって〜」

「あ〜わかった。」

「いっくんが、その好きな子と試合をするんだ。そしたら、真夜ちゃんに悪いんじゃないかって事?」

「なんで、分かるの?」

「中1にもなって、男に混じって、野球する女の子なんて、おいら いっくんしか知らないもん。」

「そっか」納得する私。

「…で、どうしょう?」
おに〜ちゃんの袖口を摘まむ。

おに〜ちゃんは 少し考えてから 私に聞いた。

「ん〜いっくんは、なんで野球やるの?」

「好きだから。」

「よし、それで決まり。他の誰がいたって関係ない。」

「そっか。ん〜でも。」

「それで気が済まないなら、真夜ちゃんも呼べばいい。」

「は〜さすが大学生、あったま いい。」

「そりゃどうも。」

…くっそォ、三角関係だと?中1のクセして、生意気な…

「おいらも見に行くぞ。」

「家で、お勉強してなサイ。」

…な、なんだあれは、お〜行くともサ。どんな奴だ、見てやるゾ!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫