《MUMEI》
解けた封印
「カイト?カイト?あなたは、カイトだよ。騙されちゃダメ。」


ラビは必死に 叫んだが…無駄だった。


少女は、ゆっくりと…呟いた、その言葉を…


「ユウ、※δαθθβγδ※!」


ドクン…ドクン…


うずくまっていたカイトが、ユラリと立ち上がった。


静かに 顔を上げた。その瞳は…金色に妖しく輝いていた。


「ママ?どこ?」


カイトは、少女を見た。少女は、両手を広げて〜「ママは、ここよ。」と言った。


次の瞬間〜カイトの手のひらから、衝撃波が出て、少女を弾き飛ばした。


カイトの力は、暴走を始めようとしていた。

「カイト〜!」
ラビは、駆け寄り、カイトを抱き締め、羽を広げて、自分とカイトを包み込んだ。


羽は球体になり、鋼のシェルターになった。

球体の中では、カイトの体から、光が放出され、抑えきれなくなっていた。


「カイト、ごめんね。」


ラビは、カイトにキスをした。唇からラビの力を流した。


カイトは、意識を失った。

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